アロマセラピー講座コラム「「眠り」についてちょっと考えてみませんか?

今回から始まるコラムでは、女性の皆さんが「自分のために、自分の心身と向き合うことができるような瞬間」を感じてもらいつつ、私の専門分野でもある「香り」が、どのように私たちの心身のケアに役立ち、どういった効果をもたらすのか、「香り」とは何なのかといったことを楽しく、そして深く、お届けしていきたいと思います。

私は2000年からアロマセラピストとして、特に精油を活用して産婦人科分野や心身のバランス調整とケアを行ない、また「香り」としていい素材をご提供するために、これまでの20年間、世界中の契約農家に足を運び自らオーガニック精油を買付けたり、香りと品質を確かめ、農家での植物写真を撮って紹介する活動や、オーガニック原料を使った商品開発、また専門学校や大学での授業のほか、現在在籍している医学部博士課程の医学研究科での研究、および執筆活動も行なっています。これまでアロマセラピストとして、民間・医療機関問わず心身ケアやカウンセリングを行うなどの様々な時間や経験を経る中で、自分自身が感じてきたことや、お客様やクライアントから感じてきたこともお伝えしていきたいと考えています。

ぜひこのコラムを読む前に、ゆっくりと自分の胸に気持ちを置いて、目を閉じ、深い呼吸を3回してみてください。

今回は「睡眠・眠り」のお話をしてみたいと思います。

 

眠っていると感じていますか?

昨日はよく眠れましたか?

今日は眠気や疲れをまだ感じていますか?

皆さんや皆さんの家族や周りの同僚、友人が不眠で悩んでいたりしませんか?

眠りが充分に取れていないと疲れやすいとか、
眠りの質がお肌や心身のバランスに影響を与えているのではないか?など、
なんとなく眠りが私たちの美容にも関連しているということを、
どこかで見たり聞いたりしてきたのではないかと思います。

ふと考えてみると、自分は充分に睡眠を取れているのか、
何を基準に眠れていると言えるのか、実際にはよくわからないまま。
そしてあまり気にすることなく過ごしていますよね。
いったい眠れていると感じるというのはどういったことなのでしょうか?

 

自分にとっての眠りは?

私たちはよく「6時間寝たから大丈夫」というように、時間でその睡眠時間の良し悪しを測ることがありますが、実際にみなさんはそれで自分にあった睡眠時間が得られていると感じていますか?

さまざまなデータで、1日の適切な睡眠時間が7〜8時間であると示していますが、これはあくまで平均値の指標であり、個々の環境や生活スタイルによって違って良いものです。

6時間で充分な人もいれば、9時間でスッキリと目覚められる人もいます。一番大切なのは、頭で理解する時間で眠るよりも、「身体がどれほどの時間を求めているか?」によって、自分自身の適切な睡眠時間を設定していくことです。

近年では、睡眠のアプリケーションなどとても便利なツールもたくさんありますが、まず根本的に私たち自身が自分の身体が発する声を無視することなく、しっかりと感じて理解することをしない限り、便利なツールはただの管理システムに変わってしまい、逆に縛られて眠れなくなってしまうこともあります。私たちは便利なツールを活用することで、何かに頼り安心してしまうことが多くありますが、そこに呼吸する私たちはいないことを忘れてはいけません。

一番大切なポイントは、「自分の身体がどのぐらい睡眠を欲しているか」を感じることで、そこには大幅な個人差があっても良いということです。そしてそれは年齢によって変化していきます。

ちょっと難しい話になりますが、私たちは眠っている時にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し行なっていて、この両方の睡眠活動は、健康維持にとても重要な意味があります。ニューヨークにあるロチェスター大学の研究によると、身体の老廃物の処理には、血流だけでなく脳脊髄液という液体の流れが関わっていて、この液体はノンレム睡眠時に活発に機能しているということが判明しました。また、睡眠時間が短い人ほど肥満度の割合が高くなることも調査でわかっています。

このように、睡眠は私たちの代謝や血液の流れに関わる症状に関連しており、「健康である」ということの根本には睡眠が深く関わっていることを理解することができます。

質の良い眠りのために

私たちの健康の根底を担う「睡眠」。

みなさんがこのコラムを読む前に行なった「深い呼吸」は、私たちの自律神経に大変深く関わっており、気持ちを落ち着けてくれるアクションです。質の良い眠りを得るためには、意識しながら「深く」「呼吸する」といったことが大切です。

そしてもう一つ。

それは、「心地良さや楽しみ、そして幸福感を得ること」。

実は幸福感と心のコントロール、そして睡眠の3つは、互いにサポート関係にあるため、日々の生活の中で自分がこれは「心地良い」と感じることを選択することが重要なポイントとなるのです。

心地良いものに「触れる」「嗅ぐ」「身につける」「食べる」…そういったことを自ら意識しながらチャレンジすることで、自然に睡眠の質が変化してくることが期待できます。遠慮などしなくて良いのです! 週に1度や2度は、自分をうんと「甘やかして」、自分の「わがまま」を叶えてあげてください。快眠にはそれがとても大切なことなのです。

では、どうして「心地良さ」が「質の良い眠り」に繋がるのか?

 

眠るということ

私たちは睡眠中に意識がなくなりますが、それは決して脳の活動が停止しているのではありません。多くの人が、睡眠・眠ること=休息・休むことだと想像しているため、休まないと心身の調子が悪くなってしまうように感じてしまいます。しかし、目を閉じて休んでいるだけでは、睡眠と同じ結果を得ることはできません。眠るということは、心身にとって休息とは違った仕組みで、脳の整理やメンテナンスといったとても大切かつ必要な役割を担っているのです。

私たちは睡眠中に夢をみますが、夢の中で「脳の整理やメンテナンス」といった作業をしている可能性が高いとされています。夢をみることで、日常で整理しようとしているさまざまな事柄を寝ている間に処理し、うまく整理整頓していると考えると、「夢をみる」ことが決して眠れていない、疲れているといったことを意味するのではないことがわかります。

私自身も、毎日のように仕事に関わる場面や内容の夢を見るため、自分が休めていないのではないか?と思い続けていたのですが、脳がうまく整頓して次に備えてくれているのだ!と理解することによって、不思議と仕事に関連する夢を見た次の日の心の疲労感が軽くなったのを覚えています。これは、夢が疲労感を増長させているという思い込みがなくなったからだと言えます。

 

眠らないとどうなるの?

それでは、眠らないとどういったことが私たちに起こるのでしょうか?

睡眠不足は私たちの心身に様々な変化を生じさせますが、疲労からくる免疫の低下や体温調節の不具合、消化の変化、また私たちの心身のバランスを整えようとしている恒常性にダメージを与えます。

これは、私たちの気持ちの変化にも大きな影響を与え、徐々に元気が無くなったり、やる気が出なくなったりといった状態を作ります。また、睡眠不足は、人の適切な判断力を鈍らせるだけでなく、自分のコントロールができなくなり、意図しない発言や無意識な発言をさせます。

しかし、私たちの脳はある程度「ガマンして無理ができる」ということに耐えられる状態を準備していますので、すぐには悪い症状は出てきません。だからこそギリギリまで放っておいたり、どうにかなるかなと考えたり、見過ごしてしまうという、怖い面も持っているのです。そのため、自分の心の声を聞くことが大切なポイントになってきます。

 

心と睡眠

2013年にアメリカのSleep Foundationの調査で、定期的に運動をしている人とそうではない人では睡眠の違いが生じることが発表されました。また、継続的な運動が睡眠の質を高め、不安やストレス、嫌な気分、余計な考え事を軽減させることも調査結果は示しています。特に室内よりも屋外での運動がより効果をもたらす理由として、日光に当たることで分泌される睡眠に必須な「メラトニン」というホルモンが挙げられています。

メラトニンは1日30分日光に当たることで作り出すことができるホルモンで、このメラトニンはストレスを抑制させる「セロトニン」というホルモン、そして幸せを感じる「オキシトシン」というホルモンとの関連性がとても強く、お互いに刺激しあって分泌されています。

オキシトシン(幸せホルモン)はセロトニン(ストレス抑制ホルモン)分泌を促進させ、セロトニンはメラトニン(睡眠ホルモン)分泌を促進させるため、幸福感とストレスのコントロール、そして睡眠はすべてサポート関係にあり、どれかがダメージを受けると3つが徐々に連鎖して悪い結果を生じさせることも少なくありません。そしてこの3つがそれぞれ欠如することでまた、それぞれがダメージを受けてしまうのです。

だからこそ、私たちはこの3つをうまく刺激するために、

 

「心地よいものに触れる」

「心地よいものを嗅ぐ」

「心地よいものを身につける」

「心地よい場所に居る」

「心地よく運動する」

「心地よい音楽を聴く」

「心地よい美味しいものを食べる」

「心地よい好きなものを食べる」

「心地よい時間を過ごす」

「心地よく心身のメンテナンスをする」

「心地よく人と比べない自分を意識する」

 

このどれか一つでも1週間に1回、2回と自分で意識しながらチャレンジすることで、自然と睡眠の質が変化していくことが期待できます。

そして、これは「心地よい」と自分が感じることを選択することがいちばん重要です。

決して「値段や見た目の高さ」ではなく、私たちの「感覚と心の高さ」であり、それが私たちの心と身体に直接反映されていくのです。

 

「このケーキとっても美味しかった!」

「このイチゴはいつもよりちょっと高いけど、でもご褒美に!」

「この服は試したことがないけど、試着してみたら意外にいいかも!」

「この色のメイクは今まで挑戦したことがなかったけど、いいかも!」

「この温泉すごい気持ちいいな〜」

「一人で落ち着いてお茶できるなんて幸せだな〜」

「この場所でゆっくりできるなんて嬉しい」

「彼と抱きしめ合うと本当に幸せ」

「この化粧品の香りがとっても好きだから毎日使うのが楽しみ」

 

結果的に自分に似合う洋服やメイク、そしてスキンケアの方法が変わってくるかもしれません。

これまで想像していなかった「新たな自分に出会う」ことに繋がるかもしれません。

つまり、私たちのライフスタイルそのものの中身、それ自体が睡眠の質や時間に影響を与え、よく眠れているかどうか?という結果に関わってくるものなのです。

眠れない、睡眠が足りないと感じているということは、それだけ私たちの心地よさや楽しみ、そして幸福感も同時に軽減しているということがわかります。だからこそ、この「健康」の土台を司る睡眠を得るために、私たちは我慢せずに、率先して心地よい選択を自分のためにして良いのです。

人と比べず個々に違うこと、そしてそのあり方もそれぞれで良く、どこにも方程式も正解もありません。

 

ゆっくり眠れたらいいのになぁ

何をすれば気持ちよく眠れるのかなぁ

 

これらの根本的な答えが、もうすでに皆さんにはわかっていると思います。

 

「なぜ私たちは眠るのか?」

 

まだまだ科学的にも解明できないシンプルで大きな謎が、

今日も「眠り」に疑問と可能性をもたらしていますが、

“私たちが自分に心地よい選択をすること”、

あたり前のようで、もしかして現実的には一番難しいこの自分の感覚の選択が、

質の良い睡眠への一つの鍵となりそうですね。

 

私たちの感覚に程よい刺激と心地よさ、そして深い呼吸をもたらすために、

ぜひオーガニックの精油を皆さんに感じて欲しいと願っています。

 

 

安眠・入眠・心地よい睡眠のためにオススメの精油〜初めての方へ〜

「心安〜urayasu」

 

私自身が、2019年末からぜひ皆さんにお届けしたいと願っていた睡眠や心を穏やかに、そして心地よく保つためのブレンドオイルです。ぜひ目を閉じてゆっくりと深呼吸と共にお試しいただけると幸いです。

https://www.artq.jp/aromatherapy/details.html?bicg=1203FA33000

特にディフューザーを使用して、就寝前2時間ぐらいからお部屋に拡散すると丁度いいですよ!

https://www.artq.jp/aromatherapy/details.html?bicg=%E5%BF%83%E5%AE%89%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%91

 

「Organic Bergamotオーガニックベルガモット」

多くの方に愛されるベルガモットの精油。そのフレッシュでグリーンな爽快感と、落ち着きのある香りは、神経をなだめるように心身を鎮め、程よい眠りと心地よさを与えてくれます。オーガニックの農家からの新鮮な香りをお試しください。

https://www.artq.jp/search/details.html?bicg=2001B0003

 

 

 

 

 

 

 

安眠・入眠・心地よい睡眠のためにオススメの精油〜専門家やブレンドを楽しみたい方へ〜

睡眠のブレンドの際には、必ずしも「甘い」という精油や「優しい」香りの精油だけがその働きを発揮するとは限りません。特にエステル類やアルコール類に分類される精油を多く選びがちですよね。しかし、スイカには塩。甘さを引き出すためには、時に真逆の精油も「香りを感じる」感覚には必要ですので、機能性だけの精油の化学成分だけに引っ張られることなく、特にブレンドを行う際は、そのバランスをいろいろと試してみましょう。

Bergamot, Orange sweet, Mandarin, Spearmint, Eucalyptus radiata, Sandalwood, Patchouli, Laurel, Jamin sambac, Vanilla, Benzoin, Spruce black, Frankincense, Neroli, Geraniumなどなど